桜姫東文章 序章

14件のコメント

無事に「上の巻」「下の巻」共に観劇が終わりましたので、久々にレポをしたいと思います。
かなり自分メモリアル的レポなので、ものすごく自己満足な世界になることはお許し下さい(^^ゞ

このブログを始めた頃の記事にも書きましたが、私が片岡仁左衛門さん(当時孝夫さん)を知って好きになったのは、大河ドラマ「太平記」の後醍醐天皇役。
当時はネット社会ではありませんでしたので、多分大河の雑誌か何かで知ったのだと思いますが、自分がいいなと思った役者さんの本業が歌舞伎だということを知ったのは、大河を見た後です。
実を言うと、それまでは学校であった「歌舞伎教室」は、隣の人がドン引くくらい爆睡していた(笑)ので、歌舞伎には全然興味がありませんでした(^^ゞ

そんな状態だったので、片岡孝夫さんの本業を観るまでには、実際には数年かかっています。
観に行きたいけれど、チケット取るために電話かけるのは気が引けるし(←電話苦手)、行ってもまた寝てしまうかもしれないし。。。
と、腰が引けていた私を強引に歌舞伎座に連れて行ったのは、歌舞伎に全く興味がない大学の部活の同期でした。
初めて観た演目は「廓文章」。
本当に偶然でしたけれど、松嶋屋の家の芸の演目を最初に観ることとなりました。
「廓文章」の主人公 伊左衛門役が片岡孝夫(当時)さん、伊左衛門が入れあげてそれが原因で勘当されてしまうほどの恋人 遊女夕霧役が坂東玉三郎さんでした。

歌舞伎のことはほとんど知らずに(実を言うと、学生の時の歌舞伎教室のための事前授業もまぁまぁ爆睡していた(^^ゞ)観劇を始めたので、
観に行くたびに、ちょっとずつちょっとずつ歌舞伎の知識が増えていく←勉強しろよ説はある・・・
なので、孝夫・玉三郎ご両人が、「孝玉コンビ(現在は仁玉コンビ)」と呼ばれ、「歌舞伎界のゴールデンコンビ」として名高いことや、
お2人を「ゴールデンコンビ」と言わしめた演目が「桜姫東文章」という演目だった
ということを知るのは、さらにずっと後ということになります。
なんでも、今年はお2人が最初に共演してから50年に当たるとかで(巷では「金婚式」(#^^#)と言われている)、
それだけ長い間共演し続けていることも驚異的ですし、それだけの年月をかけて積み上げたものがあるお2人に、もはや誰も太刀打ちできないだろうな、と思います。(若い人からも「ゴールデンコンビ」が出て欲しいなとは思っているけれど)

今回、お2人の「桜姫東文章」は36年ぶりにかかりましたが、さすがに36年前からのファンではないので(^^ゞ
私がファンになってから、そして、私がお2人の「桜姫東文章」が伝説となっていることを知ってからは、既に上演されなくなって10年以上は経過していたという感じです。

多くのファンが願っていたように、私もいつかお2人の「桜姫東文章」を観てみたいと願っていました。
確か、前歌舞伎座が建て替えのため閉鎖となる時だったと思いますが、「観たい演目は何ですか?」というアンケートがありました。
私はその時、迷わずこの「桜姫東文章」を書きましたし、多分そこは聞かれていなかったと思いますが(笑)その前に「片岡仁左衛門さんと坂東玉三郎さんの」という修飾詞?も書いたことを今でも覚えています。

ちなみに、私がこの「桜姫東文章」を観るのは今回が初でした。
もともと何故かあまりかからない演目で、最近かかったのは平成24年8月、桜姫:中村福助、権助:市川海老蔵 清玄:片岡愛之助(後述しますが、今回は、権助と清玄は仁左衛門さんが2役務めています)さんの配役。
何となく、この演目を観るのだったら最初は仁玉コンビで、と思っていたのも相まって今に至っていたという感じ。

でも、それらの行動と矛盾していますが、実はもうお2人の「桜姫東文章」は観られないのだろうな、
と、ずっと思っていました。
お2人とも役に対しては独特な美学がある役者さんで、自分の中の「引き際」がはっきりしている役者さんでもあります。
お2人を観れば観るほど、知れば知るほど、「桜姫東文章」は、彼らの中ではやり収めた役であり演目なのだろうな、ということはわかっていました。

今回、36年ぶりの顔合わせが実現したのは、コロナ禍のため、歌舞伎座の公演が3部制となって、役者さんも全員総入れ替えで(今までは2部制で、役者さんによっては昼夜通しで出演していた)長時間かかる演目が出来ない
→なら、普通に上演すれば5時間ほどかかるこの演目を上下にぶった切って、別の月にそれぞれやればいい
→それなら、体力的にも何とかなりそうだから、やれるかも?
的な流れで上演が実現した、ということになっていますが、
そもそも体力以前にお2人が「やる」と言わなければ実現はしなかっただろうし、
お2人が今までやってこなかったのは、体力だけが理由とは思えないと感じています。

今、この時、万全の感染対策を取るために客席を常に50%にして、赤字を出しながらも伝統を守り続けている歌舞伎座のために、
お2人が立ち上がったのだと思います。
お2人だけでなく、4月の松本白鷗さんの「勧進帳」、5月の尾上菊五郎さんの「仮名手本忠臣蔵」も同じ思いだったのでは?と拝察します。

コロナ禍になって、涙をのんで返上せざるを得なかった公演が何回もあり、全然いいことなんてありませんでしたけれど、
歌舞伎の演目に関しては、コロナ禍でなかったのなら、二度と目にすることはなかっただろうな、という演目が上演されていて目を見張ります。
「伝統を守る」ということはこういうことなんだな、というのを肌で感じながら観劇することは、少なくとも今までの私にはなかったことです。
この公演は、大重鎮からの歌舞伎という伝統芸能への、そして世の中へのエールを感じながら観劇できた公演で、
本当に尊く貴重な体験をさせてもらった、と心から思っています。

さて、写真のポスターは、昭和57年南座公演の際に撮られたポスターの復刻版です。
今回の公演に際し復刻されました。
今のお2人のポスターは(ファンは熱望しましたが)作成されませんでしたので、39年前のポスターをそのまま使いまわした稀有な公演でもあります。
ちなみに、このポスターは4月の「上の巻」の時に限定で発売され、5日程度で売り切れてしまったので、ファンの熱心な運動により、4月下旬に、6月の「下の巻」の日程も入れて再販されています。
※写真は再販された方のポスターです
その際に、他のグッズの要望も多かったのでしょう。
6月には、このポスターのポストカード、クリアファイル、チケットホルダー、キーホルダー(めっちゃ昭和な趣(^^ゞ)、栞も売り出されました。
この南座のポスターより前の、新橋演舞場公演のポスターは、貼るとすぐに剝がされて持っていかれてしまったという伝説も持つ演目です。
いつの時代にも、ファンが熱狂する心は変わらないのだな、と思います。
あ、ちなみに私は、上記のグッズも2種類のポスターも全部手に入れている(ついでにグッズ増やしてほしい願いも歌舞伎座のアンケートに書いた)、やっぱり熱狂的なファンです(^^ゞ

「桜姫東文章」にかける想い(熱意?)は、別に書かないとごちゃごちゃしてしまいそうなので、「序章」として書きました。
次回からが本当のレポ(「上の巻」と「下の巻」は分けます)となります。

 

“桜姫東文章 序章” への14件のコメント

  1. 私も片岡仁左衛門さんをカッコいいって思ったのは、後醍醐天皇でした~!!
    あと、TBSで放送された「源氏物語」の朱雀帝も良かった(*^^)v
    後醍醐天皇と言えば…、これから東京宝塚で上演される「桜嵐記」は絶対お薦めです(*^^)v
    SS席とS席11列と2回も観てしまいました。号泣です( ;∀;)
    主役は楠木正行ですが、後醍醐天皇つながりです…(^-^;

    歌舞伎はまだ一度も見たことなくて、全く分からないのですが、最近友人が「コロナが落ち着いたら歌舞伎に行こう!」と言い出して!(゚д゚)!その人が歌舞伎が好きだったということすら知らなかったのですが、機会があったら見てみたいな~って思います(^_-)-☆

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    1. TBSのは光源氏役でしたかね。ちょっと記憶がうろ覚えですけれど(^^ゞ、豪華なドラマでしたよね。

      月組の演目、「楠木正成」とは宝塚も攻めるなぁと思いました。
      この時代の話はどちらを正当な朝廷とみなすかで全然解釈が違ってくるので、なかなか取り上げられることがないですよね。
      トップコンビのさよなら公演でしたよね。
      配信で時間が合うようだったら見てみようかな。

      歌舞伎は今は上演時間が長くても2時間半(コロナ前は4時間程度)なので、入りやすさとしては今なんですけれどね…
      でも、コロナ後にも上演形態変わるかな。
      働き方改革とか言われていますし(ほぼ1ヶ月休演日なしだったので)

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      1. 光源氏は東山じゃなかったでした?
        あ、上の巻が仁左衛門さんで、下の巻が東山だったのかな??

        楠木正成じゃなくて、その息子の正行(まさつら)です。
        そうです。退団公演です。たまきちはネットではいろいろ言われてますが、私は嫌いじゃないです。
        あと、鳳月杏も、めっちゃカッコいいです。
        この2人は和物が合うな~って思いました。和物の化粧がとてもよく似合って、綺麗でしたね~。
        そしてストーリーは、オリジナル作品として、1,2を争うんじゃないでしょうか…。
        ぜひぜひ機会があれば(^_-)-☆
        (と、あんまりハードルを上げると…(^-^;)

        歌舞伎、そうなんですね!!
        また、いろいろ教えてください(*^^)v

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        1. 光源氏は前半がヒガシで、後半が仁左衛門さんだったと思います。
          ヒガシは後半は夕霧だったかも?(うろ覚え…)

          楠木正行…大河の太平記にもちょっと出てきていましたね。
          たまきちさんは、自分が好きになる男役のタイプではないのですが(^^ゞ、嫌いというわけでもなく。
          月組で、しかも退団公演で和物?って思いましたが、写真を見る限りでは和装お似合いですね^ ^
          (ドレスの裾捌きはスルーですが、着物の裾捌きはかなりうるさめ←和物のポイント(^^ゞ)

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          1. たまきちは、顔が丸いので気が付かないのですが、意外に顔が小さいんですよ。
            しかも長身で手足が長く、ダンスも上手いので、
            歌はそこまで上手くないですが、舞台ではかなり映えますね。

            最近はわりと和物が多いかも?です。
            龍の退団公演も信長でしたし。

            tiroさんに裾捌きを気にされたら、ジャンヌは全員アウトでしょうね…(^-^;
            ただ、今回の和物はレビューではないので、そこまで気にならないと思います。
            ちなみにレビューのDream Chaserもなかなか良かったです。
            あ、でも、舞台は3割増しに見えますので、期待しすぎるとガッカリしちゃうかも…。
            ↑すすめといて…(^-^;

            歌舞伎の話なのに、長くなってすいません。。。
            ヅカ話できるから楽しくなってつい…(^-^;

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            1. そうですねー
              宝塚で、裾捌きが合格!と思った方は数人です(笑)
              まぁ、自分の基準が歌舞伎の中でも水準高い裾捌きなのはわかっているので、較べる方が可愛そうな気もしますが(^^ゞ

              確かにたまきちさん、顔が小さくてスタイル良いですよね!
              配信でも3割増しですよ、きっと!
              CDだとダメそうですがー(コラコラ)

              いえいえー
              私も舞台友達とお喋りできる機会がめっきり減りましたので、楽しいです^ ^
              返信がカメなのは、時間の使い方が下手なだけなので(^^ゞ、気にしないでやってください。

              いいね: 1人

            2. その数人が誰なのか気になってしまった…(^-^;

              とうこさんの「さくら」は綺麗だったと思います。
              (裾捌きじゃなくて、姿が(笑)
              松本悠里さんは上手いと思いましたが、tiroさんから見るとどうなんでしょう?

              私が見ても、例えば紫吹の「宝塚風土記」の裾捌きは、いいのか?それで??って思いましたし、柚希に対しては、「体操か!!」って突っ込みたくなりました。
              知人が言ってましたが、宝塚ファンが和物を好まないのは、ジェンヌがあまり上手くないからだ、と言ってました。ダンスやバレエは特訓してるでしょうが、日舞をみっちりやって入って来てる人はそんないないですからね~。
              とはいえ、娘役さんのドレス捌きも、上手い人と下手な人で随分違いますね(^-^;

              CD…なるほど(^-^;
              でも、DVDが販売されたら買うつもりです(^^)/

              お優しいお言葉、ありがとうございます。
              ますます嬉しくなっちゃいました(^^♪
              いえいえ、返信はカメでもカタツムリでも(カタツムリ??)でもNo Problemです👍
              これからもよろしくお願いします(^_-)-☆

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      2. 調べたら、逆でした(^-^;
        光源氏は、上の巻が東山で、下の巻が仁左衛門さん。
        下の巻で東山さんは夕霧になってました(^^♪

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  2. 序章からだけもtiroさんの熱い想いが伝わって来ます(笑)
    念願の演目を観ることができて良かったですね。
    そういえば、このお二人で四谷怪談(でしたっけ?)をされるとのニュースを見ました。
    大御所自ら歌舞伎を盛り上げようとされているってことなんでしょうね。

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    1. よくぞ聞いてくれました!(笑)
      四谷怪談は、お二人でやるのは38年ぶり2回目です。
      桜姫は、36年ぶり6回目でしたが、どちらか一つしか観られない(まぁ四谷怪談も行く気満々ですが(笑))となったら、迷わず桜姫を選びます。
      それくらい念願の舞台でした。

      いいね

  3. TABISURUEIYOUSHIさん
    お返事書いていたと思っていたのに、どこかに消えてしまったみたい(゜o゜)ですみません。
    先日退団された、轟悠さんはやはり上手いなと思いました。
    仁左衛門さんのお嬢さん(汐風幸さん)もやはり良かったです←でも、仁左衛門さん(というか松嶋屋一門)は決して舞踊が上手いタイプではないです・・・
    何となくですが、うまく裾捌きできないジェンヌさんは、着付けの段階でちょっと短めにしているような?
    やっぱり着物の丈はくるぶしよりちょっと下が基本だと思うので、それより上になっていたりすると(大抵の方がそうです。激しく踊るし仕方ないと思いますけれど、和ものが得意なOSKはこの丈でショーに出ている人が多いです)、和ものは苦手なのかな?と勝手に思っていたりします(^^ゞ

    和もののショーは、お金がかかると聞きました。衣装も高そうですが、鬘とかもそれなりに必要ですものね。
    化粧も全部変えないといけないみたいですし、色々と手間のわりに、ジェンヌさんも苦手意識ある人が多くて、観客もそこまで和ものを求めていない、というのがあるのかもしれませんね(^^ゞ

    「桜嵐記」日程(東京千秋楽日)的に配信を観られるかもちょっと微妙な日でした(T_T)
    でも、時間がとれるようであればぜひ観たいと思います!

    いいね: 1人

    1. いえいえ、私の方こそ、遅くなってすいません。。。

      なるほど、着物丈ね~。
      安蘭けいの「さくら」で確認してみようかな(^^)/
      着物丈といえば、宝塚は袴も短めなので、わざと??なわけないか…(^-^;

      和物、お金かかると聞いたことあります。
      あと、メイクも確かに大変だと聞きましたね。
      お互い望んでなければ、和物は…ってとこかもですね。
      最近の和物はショーというより、劇ですし。

      「桜嵐記」終わっちゃいました。。。
      先月、宙組見に行った時に、東京宝塚劇場の劇場パンフも買っちゃいました。
      そして先週、雪組を観に行った時、ルサンクも買っちゃいましたよ。
      残り3冊の状態だったんですが、公演直前に1冊になって、ゲットしました。
      そして東京のパンフは完売してて!(゚д゚)!
      DVDも買いまして、2回観ましたが2回とも泣いちゃいました(´;ω;`)ウゥゥ
      ただ、圧倒的に綺麗だった舞台の華やかさが半減されてて(画面が暗かった)迫力もやっぱり生とは違うし、ま、それは仕方ないですね。。。

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      1. こちらこそ、毎回亀返信で、すみません。

        桜嵐記、名作の評判が高かったですよね。
        実は母が手術のため入院していて(このご時世、よくやってもらえたなって感じの簡単な手術です)、退院日に当たってしまったため、バタバタしていて配信は見られませんでした( ; ; )
        でも、いつか放送あったら見てみたいです!

        宝塚の袴の丈は、個人的にはブーツに合わせる丈なのでは?(ブーツだと、ブーツが見えるような丈で、草履だとくるぶし丈に着付けると聞きました)
        と、毎回めちゃくちゃ気になるのですが、あれが正式な着付けなようです。

        ほんと、お互い望んでいなければ和物はやらない方が幸せですよね(^^ゞ
        和物のショーは、(トップさんが交代したからアレだけど…)OSKが素晴らしいと思います。

        いいね: 1人

        1. そうだったんですね!!
          お母さま心配ですね。。。
          きっと後日放送があると思います(^_-)-☆

          へぇ~、OSKが和物がいいんですね。
          OSKはまだ見たことないです。
          機会があったら見てみたいです(*^^)v

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